線路を作ろう

大ホールで何やら真剣な表情で縄を結んでいた女の子を発見!
「何をしているの?」と聞くと
「フラフープをくっつけたい」という答えが返ってきました。
まずは自分で頑張るという事なのでしばらく見守りました。
しばらくして、上手に結べた女の子は大喜びで友達のところに行き見せていました。

その友達のところに持っていった後に何をするのかな?と様子をみると、
どうやら2人で車に乗りながら連結して走るために作っていたみたいです。
「電車みたいで楽しいね☆」という声が2人から出ていたので
「電車は普段どんな道を走っているかな?」と問いかけてみると
「・・・・・・・線路だ!線路を作ろう!!」
そこから「だったらお客さんの駅もベンチも必要じゃない?」と電車からの連想で大盛り上がり!

そこで急遽、線路作りがスタートしました!!
闇雲に作っても大ホールの中がぐちゃぐちゃになってしまうので一度どんな物を作りたいか設計図を書くことに。
頭で描いているイメージを絵や字で表現することにより、友達と物作りをする時にきちんと共有して作る事ができます。

設計図を描いたらまずは大ホールの床に線路のテープ貼り。
材料のビニールテープは1人じゃうまく貼れなかったので引っ張る人・抑える人・切る人で役割分担。
カーブの線が難しかったようで何度も子どもたちで試行錯誤をしながら貼り直していました。


線路の両サイドを引いたら今度は横のテープも貼らないとなりません。
これも1人で足で押さえながら頑張って初めは行っていましたが、途中で疲れて限界に・・・・。

急遽抑えてくれるお手伝いの人を呼びに行きました!笑
自分でできない時にお友達に協力の声をかけられるコミュニケーション能力は大切ですね。

線路を作っていると
あれ?まだできていないのに電車が来てしまった!!笑
子どもは不思議ですね。線路が描かれているとその上を走り始めたくなる謎の心理が働きます。
がしかし、「まだ完成していないので走らないでください!」と線路作りチームにしっかりと止められていました笑。


大ホールの遊びの中では様々な危機管理も子どもたちに考えてもらっています。
例えばアスレチックを作って遊んでいる時も万が一落ちても痛くないように高いところの下にはマットを敷く。
自分たちで作った遊びでケガをする人がいたら嫌ですよね。
みんなが楽しく遊べるようにコースを考えることも大切ですが、危機管理についても考えながら遊んでいます。


年中で氷鬼やろうや鬼などを行う事が増えてきました。
今までは年長さんが中心でおにごっこなどのゲーム遊びをし、そこに年中や年少の子が入っていることの多かった印象でした。
最近は年中の子どもたちだけでも鬼ごっこなどのゲーム遊びを上手に楽しんで遊んでいる姿が見られます。
年長さんと一緒に遊んでいるうちに自分たちの遊びにすることができ、年長さんは年中さんに伝承することができた証拠ですね。


遊びの時間では縦割りで活動を行なっているため、楽しいと思える幼稚園の遊びはどんどんと引き継がれていきます。
来年の今頃はまた次の世代にも引き継がれていくといいですね。

記・佐藤範幸